S村からの電話
投稿者:ねこじろう (147)
長編
2024/09/01
07:58
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この話はお盆に実家のある九州F市に帰郷した際、旧友に聞いた話。
※※※※※※※※※※
夕方くらいに実家近くの居酒屋で学生時代の友人田嶋と会った。
田嶋とは中高と同じ学校で仲良くしてたが、高校を卒業後、彼は大阪府北部のM市にある会社に就職。
俺は東京の大学に進学しそのまま就職したため、それ以来の本当に久しぶりの逢瀬だった。
互いに今年50になる。
カウンターの端に二人並び座り、懐かしい再会を祝してジョッキで乾杯する。
日焼けした丸顔をほんのりピンクに上気させながら、田嶋が言う。
「実はさあ俺、もう15年以上前からこっちで実家の家業を手伝ってるんだ」
「え、お前、大阪の会社辞めたのか?」
「ああ、いろいろ事情あってな」
そう言って彼はちょっと意味ありげな様子で俯いた。
その時何かただならぬものを感じた俺は、
「もし良かったら、その事情とやらを教えてくれないか?」
と彼の思い詰めたような横顔に尋ねる。
田嶋はぐいとジョッキの残りを飲み干すと語りだした。
※※※※※※※※※※
「一月前なんだけど、大阪に行ってきたんだ。
目的は二つあって、
一つはある施設で人に会うため、
もう一つはある場所に行くためだ」
「施設って何の施設だよ?」
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怖かったですヽ༼⁰o⁰;༽ノ
お祓いしてもらえばいいのに。
コメントありがとうございます。
━ねこじろう