【強行遠足事件】-女子高生 朽屋瑠子-
投稿者:kana (210)
翌日、強行遠足の朝。現地集合する生徒たち。
白鳥翔子はイライラしていた。「くっそ~~なにやってんのよアイツ・・・」
亀井静香がまだ来ていない。もしかしたら昨日脅したのが効いて本当に今日休むつもりじゃ・・・そんなことにでもなったら朽屋先輩に怒られるかもしれない・・・白鳥はそんな焦りを感じていた。やがてA子とB子も来た。
白鳥「どうだった?静香、いた?」
A子「いないよ、休んだんじゃね?」
B子「これで平均タイム上がるね」
白鳥「あんたたちバカぁ!?朽屋先輩が来るのよ!どう顔向けすりゃいいのよ!!」
A子「そんなこと言われても・・・なぁ」
B子「あっ、朽屋先輩だ!・・・じゃあ白鳥、私たち別行動ってことで!!じゃあな!」
白鳥「ちょっと待ちなさいよ!!この薄情者!!」
「ウイーースおはよう白鳥さん!? なにあいつら、また逃げてったの?」朽屋が来た。
「す、すいません不躾な奴らで・・・今度注意しておきます」
「そうだね・・・う~ん、言っちゃ悪いけど、うちの高校はミッション系でしょ?もし、イジメや、人を見下すような態度を改めることができないようだと・・・たぶんこの先、卒業するのは難しいと思うよ。一応忠告しておくからね、まだ間に合うと思うから。頼むよ、白鳥さん」
「ハ、ハイ! (キッツ~~~、先生に言われるよりよっぽど堪えるわ~~~)」
そこへギリギリの時間になってようやく亀井静香が現れた。
白鳥「あっ、静香!!やっと来た~~・・・」
朽屋「おっはよ~亀井さん、ちゃんと来れたやん。強行遠足ももう半分できたも同然やね」
亀井「お、おはよう・・・ございます。は、半分もできたんですか?」
朽屋「そうそう。まずここからスタートする。あとはゴールするだけ、でしょ?」
亀井「は、はい、そう・・・ですね」
白鳥「もう~遅刻よ遅刻。来ないかと心配したんだから」
亀井「ご、ごめん・・・おにぎり作ってたら時間とられて・・・」
白鳥「何個作ってんのよ~」
亀井「じ・・・十個くらい・・・」
白鳥「(;゚Д゚)それ一人で食べるの?」
亀井「ほ、本当は二十個作ろうと思ったんだけど、じ、時間が無くて」
朽屋「たぶんね、山の上の教会でうどんとかも出してくれるはずだよ」
亀井「う、うどんも食べたいです」
朽屋「よっしゃ、じゃとりあえず山の上の教会でうどん食べるのを第一目標とすっか!」
白鳥「(;゚Д゚)・・・は、はい」
kamaです。朽屋瑠子シリーズ第14弾は高校時代の「強行遠足事件」です。
ジャンルを不思議体験のところに入れたので、「創作なのになんで体験なんだよ~」と思う方もいるかもしれませんので一応弁明させていただくと、朽屋瑠子シリーズは楽しめるロマンホラー要素をもちつつ、ボクの書いた怪談を解決していく役目を持っています。で、今回のお話はボクが高校時代に体験した「強行遠足2年目の死」という実体験を朽屋たちに追体験してもらって、おもしろおかしくしてもらおうと考えた企画なので、ベースはボクの体験なのでいいかな、と思ってこのジャンルにしました。みなさんもぜひ、エンタメとして気軽にお楽しみください。
実体験をベースにしたようですが、車の中に白骨を見つけたのですか?
よかったです。休み時間に読んでてあぶなく泣きそうになりました。
今回は、友情、協力、諦めない、色々な要素が盛りだくさんで面白かったです。
↑kamaです。コメントありがとうございます。楽しんでいただいてなによりです。
相棒の貴澄頼子が、高学年になるほど辛辣になって行くところも、シリーズ通して見るとおもしろいですよ。お楽しみください。