ある日の晩。
深夜残業を終え、疲れ切った体で家路につく。
マンションのエレベーターで自宅のある7階で降りる。
自分の部屋に向かって歩き出した時、何かおかしなものがいるのを見つけた。
最初は暗い影のようで良く判らなかったのだが、
だんだん近づいて行くと、それは黒猫のように思えた。
真っ黒で、なんとなくふさふさしている。
以前なにかの動画で見たことがある。真っ黒なカーペットに
カメラがどんどん近づいて行くと、そこで目が開いて猫がいることがわかる。
恐らくそんな感じで、黒猫が向こうを向いているのだろう、と思った。
そいつはウチのお隣さんの部屋の前にいた。
さらに近づく。もう自分の部屋の前だ。鍵を取り出しながらその黒猫を見る。
・・・黒猫じゃない・・・。
お隣のドアの前に鎮座するそれは、真っ黒だが形がぼんやりしていて、
猫らしい耳もなければしっぽもない。もちろん開くと思っていた目もない。
黒いもやもやしたなにかがそこにいた。
なんだか得体も知れないものに顔を近づけるのもなんだし、
とりあえず、足先でつついてみた。
その瞬間、まるで驚いたかのように猛スピードで逃げていった。
その動きがキモイ。
まるでスピードの速いヘビのようにクネクネ・・・というか、
何と言えば良いのだろう。全体的にはヒョウタンのような形で、
それがプルプルと震えながら移動している。ぬるぬる動くとでも言おうか。
・・・アシダカグモという巨大なクモが猛スピードで走る姿を見たことがあるだろうか?
アレに一番近い感じだ。
とにかくそれがフニョフニョしながら猛スピードで走り去って、
通路の反対側にある階段下へ消えていった。
「何あれ・・・気持ち悪っっ!!」
ボクは急いで部屋のドアを開け、逃げるように駆け込んだ。
・・・翌日、帰宅してみるとポストにお知らせが入っていた。
ウチの隣の部屋に住んでいた住人が亡くなったというお知らせだった。
昨日のアレが出た部屋の住人だ。
ヅラ被ってるせいで得体の知れない物、結局は何だったんでしょうね?足蹴にしてしまうのも無理もないですね。
死神かもしくは「カツラ」に取り憑いたモノだとしか思えない。
↑KAMAです。コメントありがとうございます。読んでいただき感謝です。
いや、まさかねぇ~。
↑お後はよろしいようで…