酔っ払いが家を間違えて入ってきた
投稿者:with (43)
長編
2022/10/04
12:00
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「いや、たしか三階におっさんは住んでないよ」
その言葉に俺の酒を呑む動きは止まる。
後日、彼女が大家に確認すると、やはりおっさんは三階に住んでなかったそうだ。
というより、俺が彼女に話したおっさんの特徴の人物はこのアパートに住んでなかった。
じゃあ、やっぱりあのおっさんが下着ドロボー……。
俺と彼女は人知れず二人で震えた。
彼女だけは俺が守らないと。
俺は震えながらも彼女をしっかりと抱きしめた。
以上が俺が経験したちょっとした怖い話だ。
おっさんが下着ドロボーかどうかは結局俺しか顔を覚えていないから確かめようがない。
要のおばさんも人伝に暴行事件の話を聞いただけだから犯人の顔までは分からないそうだ。
まあ、俺自身も特に被害が無いからわざわざ警察に言ったりはしなかったが、地味ながら俺が体験した中では中々怖いほうだ。
あと、これはあんまり関係ないんだけど、一年後くらいに俺は彼女にフられた。
今日も一人酒がむなしい。
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こういうの実際にあるんだろうな。怖いな。
わざとお酒臭くしてるんだろうか。
ええ彼氏や
別れた後に新たな彼女は出来たかしら?
おっさんに彼女取られたか
人の家に居候してる身分で鍵ちゃんとしないから振られるんだよ
こういう系で被害に遭った知人女性いるけど、変態とか犯罪者って思ってるより身近にいるのかもね
怖いけど、申し訳ない、ところどこで笑ってしまった
withさん。こんなお話も書くんだ。ラストで笑ってしまったけれど、よくよく考えて見れが、彼女さん、いろんな偶然が重ならなければガチで犯罪に巻き込まれるところだったんだ。案外、長い目で見ると逃した魚は大きかったかもなぁ。
酔っ払いのフリしてわいせつなことする犯罪者聞いたことある!
「彼女を守るのは俺の指名なのだ」
戸締りも出来ねぇ奴が何言ってんだ?