黒い服の女

ある日、私は友達と遊んでいました。その日は雨が降っていました。なので私達は公園ではなく、私の家で遊ぶことにしました。そして、夜になりました。すると、外の方から何やら音が聞こえてきます。それは何かを叩く音でした。最初は気のせいかと思っていましたが、だんだんとその音は大きくなっていきます。私達は怖くなって急いで家を出る準備を始めました。しかし、もう遅かったのです。家のドアが開いた瞬間に、大きな音がしてドアが壊れてしまいました。そこには黒い服を着た女の人が立っています。

「お前達も一緒に連れて行く」

と言って、こっちに向かってきます。私達は必死に逃げました。しかし、すぐに追いつかれてしまいそうになりました。その時、男の人が現れて女の人を殴り飛ばしました。そして、女の人は倒れこみました。私達が呆然としていると男の人は、

「早く逃げなさい！」

と言いました。そして、また女の人に近づき殴ったり蹴ったりし始めました。女の人の叫び声が響き渡ります。そして、男の人は女の人からナイフを奪い取りました。それを女の人に向けて何度も刺しています。さらに、首を切り落としています。それから、女の人だったものは光になって消えていきました。男の人は満足そうな顔をした後、こちらを向いて言いました。

「君たち大丈夫かい？」

そこで目が覚めました。どうやらその時私も友達も同時に気を失ったらしく家で寝ていたところを友達に起こしてもらったみたいです。あれはいったいなんだのだろうか、もしかして全部夢だったのだろうかとも思ったのですが、友達も同じ体験をしたと言ってたしいっしょに全く同じ夢を見るなんてとても思えません。考えれば考えるほど異常なことだなぁと今思い出しても震え上がりますね。でも、あの時助けてくれた男の人って誰なんでしょう？

あのまま女の人に襲われていたら私たちはどうなっていたのか、というかあの男の人も本当に私たちを助けるつもりでやったのか謎だらけなんですよね。