友人の父親から聞いた話です。
親父さんは長距離トラックのドライバーをしており、日常的に高速道路を利用している。
その親父さんが言うには、高速道路にはたまに「変なモノ」が出るらしい。
大抵が「100キロ以上で走る自動車の上に立つ人」とか「燃え盛っているのに当たり前のように走る車」とかそんなもので、聞いてるだけで不気味なのだが、親父さんは肝の据わった人なのでそれらを見ても「なんかいるなぁ」くらいに思うだけで済ませていたらしい。
そんな親父さんだが、一度だけ”本当に恐ろしいもの”を見たという。
以下がそう前置きして教えてくれた話だ。
ある日のこと、親父さんは渋滞を避けるために早朝に会社を出発し、高速道路に乗った。
朝早かったため若干眠かったものの、車も少ないので快調に上り線を走っていたのだが
ふと下り線の奥に目をやると、何か異様なまでに横幅を取っている車が見えた。
「無茶な積載したトラックかなんかだろう」と思った数瞬後、親父さんは目を疑った。
それは積み荷でも車両でもなく、不気味な笑顔を浮かべた巨大な顔面だった。
ソイツはまるで普通の車が走るかの様に下り線を下って行った。
だから、親父さんがその顔面を見たのも3~4秒程度のものだったのだが
親父さん曰く「信じられないくらいキモイ顔してた」そうで今でもはっきりその顔を思い出せてしまうらしい。
「今でもよぉ、たまに思っちまうんだ」
「アイツいま後ろ走ってねぇだろうなって」
親父さんはそう言って話を締めくくった。


























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