廃遊園地

私は元々霊感が強くて波がありますが、本当に見えるときは生きてる人間と幽霊の区別ができません。
そして幽霊が見えてもまず霊だと思わない様にしています。
ありとあらゆる原因を排除したときに初めて自分の中で霊だと認めることにしています。

これは15年くらい前でした。
私は元来怖いものが大好きで、心霊スポットに行くことが多かったです。
その日も、当時の彼氏と一緒にG県の廃遊園地に行きました。

廃遊園地に着いたのは夕方ごろでした。
その廃遊園地はだいぶ前に廃園になっていて、その遊園地を外から眺めていました。
私のポリシーとしては、決して敷地に入らない、外から見るだけと決めているのです。

私も彼氏も「雰囲気あるね～。」と言いながらケータイのカメラで何枚か写真を撮りました。

何枚か撮った写真をすぐにその場で見返すと、観覧車の写真があるのですがその観覧車に中年の男性が映っているのが分かりました。
中年の男性は横向きに立っていて、観覧車を見ながら指をさしていました。

この写真を見た私たちは、びっくりして動揺しながらすぐさま自宅へ帰ろうということになりました。
その帰りの道中、中年の男性と接触してしまう事故を起こしてしまいました。
男性が車道に背を向けてフラフラと私たちの車に接触してきたのです。

私たちも徐行していたとは言え、当たってしまったので警察を呼び事故処理をしました。
でも今まで人身事故をしたことなかったのに、心霊スポットの帰り道で事故を起こすなんてとても偶然とは思えなかったです。

よく心霊スポット帰りに事故に遭うという話を聞きますが、自分も体験するまでは信じていませんでした。
後にも先にも心霊スポット帰りに事故を起こしたのはこれだけです。