峠道に現れるスーツ姿の男、と…
投稿者:イエティ (51)
長編
2022/05/09
19:06
17,620view
つい十数秒前まで会話していたはずなのに。
なんとなく不気味に感じて彼女の方を見ると、また眠っていた。
疲れているだけ、疲れているだけだろう…と思い、そのままトンネルへ。
何事もなくトンネルを抜け、安心感でそっと彼女の手を握った。
彼女の手は恐ろしく冷たくなっていた。
冷え性でも何でもない、むしろいつも俺の手を握って「手冷たい」と言ってくる、暖かいはずの手が、異様なまでに冷たかった。
例えようのない不安、恐怖、しばらく彼女の手を握ったまま、というか離せないまま走り続けた。
3分ほどで信号が。
赤信号で停止…意を決して、彼女の方を見た。
彼女は起きていた。
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 21票
行間整理してページ数を抑えていただけると読みやすいのですが…
いい話なんだけど前の人が言ったとおりもう少し読みやすくページ数を抑えてほしかった