アパートのおばあちゃん

わたしの知人で、アパートの管理人をされている人がいるのですが、その方が体験された話しです。

そこのアパートは、その方が管理をしている物件ではないのだけれど、そこのアパートの管理人と仲が良いこともあり、そこのアパートにも、よく顔を出していたそうです。

そのこともあり、わたしの知人は話し上手なところもあるので、そこに住んでいる方も私の知人のことを知っていて、よくお話しをしていました。

中でも、そのアパートの住民である、おばあちゃんは、知人のことを気に入っていて、会うといつも「あら元気？」と話しかけてくれていました。

しかし、知人が久々にそのアパートに訪れた際、おばあちゃんの姿が見え、声をかけると会釈だけして部屋に戻っていったそうです。

「どうしたんだろう。あのおばあちゃん今日は元気なかったな…。」なんて、思っていて、その3日後、そのアパートの管理人に会ったときに

「そういえば、あの〇〇号室のおばあちゃん元気？」と聞くと、

「いや…亡くなったよ」

と言われ、とても驚いたそうです。

死因は自殺。

さらには、3日前に、そのおばあちゃんに会ったことを話すと、それは、ありえないと言われたそうです。

なぜなら、3日前にはもう、そのおばあちゃんは、この世にいないのだからと。