何度も会う男性

当時、商店街に行くのにハマっていた私は、よく商店街へ買い物をしに行っていました。
その商店街は休日になると本当に大勢の方が来ていて、かなりの混雑になります。
沢山の人とすれ違っていく中、すれ違いざまにふと一人の男性と目が合いました。
でも、たまたま目が合ってしまうことは、よくあることなので、その時は、特別気にしていませんでした。

その後少し歩いた後、休憩しようと商店街にある喫茶店に入ることにしました。席に座り注文をして、ぼんやりと店内を眺めていたら、目が合ってしまった人がいました。
「あれ？さっきの男性…？」と心の中で思ったのですが、たまたまかなと思って偶然また会ってしまったなくらいにしか思っていませんでした。

注文したコーヒーがきて、休憩し終わったあと店内を眺めると、その男性は、もういませんでした。
なので、やはり偶然だったんだと思いました。

そして、喫茶店を出てまた、商店街の中にある雑貨屋さんを見たり楽しんでいたら、先程の男性のことなど、すっかり忘れていました。
けれど、また人混みの中で目が合い、また、あの男性です。
さすがに3回目となると気持ち悪くなり帰ることにしました。

そのことを、後日友人に話すと友人は「人混みでよく目が合うって、それって幽霊かもね。」と言い、『なんで？』と私が聞くと「だって人混みでしょ？普通何回も同じ人に合わないよ。ちゃんと足あった？」と聞くのです。
幽霊だと思いもしなかった私は足なんて確認していなかったので分かりませんが、あれはただの偶然か、それとも幽霊なのか…不思議な体験でした。