廃集落で見つけたレトロビンに入っていたモノ
投稿者:ぞい (15)
昔、昭和初期とか大正時代なんかは集落の一部をゴミ捨て場にして、穴を掘っていろんな物を捨てていたそうです。
そのゴミ捨て場の事を『ハケ』と言って、それを探しだしてレトロビンを集めるボトルディギングという趣味があるんです。
私もその趣味をやっていて、廃集落とかを地図で見つけたりすると、役場とか土地所有者に連絡をして集落に入る許可を貰って車で行きます。
地図に無い集落もあって、その時はたまたまドライブに出掛けた先に細い道を見つけて車で行ったら小さな集落だったので、許可を貰う前に少し散策をしていました。
かなり山道を登って来たので夕方にはまだ時間がありましたが鬱蒼とした森の中だったので薄暗かったです。
壊れた家がいくつかあり、人の気配が全くなかったので廃集落だと思いました。
草が生い茂った集落を一通り歩き、『ハケ』と思わしき場所を見つけたので“表面採集”というスコップや熊手で掘らずに表面に見えている瓦礫を探していると、ビンが見つかりました。
レトロビンで珍しいものは高値で売れるのですが、そこまで珍しいものはなく、『農薬ビン』や『ビンジュース』ばかりでした。
それでもコーラのビンやガラス製の目薬、陶器なんかがあってそれなりに掘る価値があるなと思いましたが、ビンの土をこ削ぎ落として空に透かして見て、辞めました。
見つけたビンに、腐敗したり骨になった人の指が数本ずつ入っていたんです。
あの場所には二度と行かないと心に決めました。
そこで何があったんだろう…