どんどんうるせーんだよ!
投稿者:ぞい (15)
短編
2022/04/28
12:18
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20代の時に住んでいたアパートがボロかったんです。
隣のエロ声が聞こえたり、二階だったんですが、下の階のヤンキーが友達と騒いだりしてうるさかったりしていました。
ある日、私が夕飯にラーメンを作っていると、インターホンが鳴ったんで出たんです。
ドアを開けると下の階のヤンキーが「どんどんうるせーんだよ!」と怒鳴ってきました。
私はラーメンを作っていただけなんで、「そんな音出してませんよ」と言ったんですが、ヤンキーは「うるせーんだよ!どんどんどんどん!」と怒鳴るばかりです。
仕方がないので私が部屋の中を見せて、「私1人だし、ラーメン作っていただけですよ」と言ったら、ヤンキーが「ほら!いるだろ!あいつがどんどんするんだよ!」と部屋の中を指したんです。
そこには、なんかドロッとした黒い塊があって、畳の上で踊っていました。
私には音は聞こえませんでしたが、たしかに「どんどん」という音が聞こえてきそうでした。
ヤンキーはおもむろに呪文みたいなものを唱えると、黒い塊は動かなくなって、ゆっくりと消えていきました。
「うん、これで大丈夫」とヤンキーは笑顔になって帰っていきました。
翌日菓子折りを持って下の階のヤンキーに挨拶にいきましたが、「怖がらせてごめんな」と逆にリンゴをいただきました。
あのヤンキーが霊能者かなんかだったのか今となってはわかりません。
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いやおもろ
ヤンキーかっこいいかよギャップやんな
不思議な話だね