いただきました。

高校の時、親友のヒラタと毎日つるんでいた。
うちは母子家庭だけど中流。ヒラタは貧乏だった。

なので時々、我が家で遊んで菓子など食って、遅くなると晩ごはんも一緒に食った。

「うまいなぁ。こんなの毎日たべてるのか、いいなぁ」

と美味しそうに食っていた。
そんな日が何度か続くと、ヒラタから

「今日、夜ご飯たべさせてもらっていいか？」

と頼まれるようになった。
それを母親に言うと、ウェルカムで受け入れた。

ある日、生徒会の会合を終えて遅くに帰ると、ヒラタが家にいた。さすがに少し驚くと同時に不快に感じた。

リビングで母親と二人でメシを食っていた。

「あ〜ごめん。いただいちゃったよ。すまんな」

俺は少し不機嫌に
「今日、来るって言ってたっけ？」
と聞くと、

「がまんできなくてな。すまん。」

と軽く流された。

卒業後、ヒラタは俺の母親と蒸発した、、