事故物件で体験した怖い話
投稿者:上龍 (34)
短編
2022/02/16
21:36
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当時私が住んでいたのは江東区のアパートでした。
前の住人は孤独死したお年寄りだと不動産屋に聞かされていましたが、お金に余裕がなかった為、家賃の安さに惹かれて即日契約を結びました。
最初は特に何も起きず、平和な日々が続いたのですが……
引っ越しから数か月後、たまには干そうと思い立ち布団をどけた所、下の畳に妙なシミが浮き上がっているのを発見しました。
気のせいかそのシミは人の形に似ており、赤黒い色も血痕みたいで気味悪いです。
内見の時はこんなものなかったのにと不審に思いながらも、見て見ぬふりをして再び布団を敷き、その上に横たわりました
ところが……
「重い……苦しい……」
「ひっ!?」
深夜2時頃、苦しそうな老婆の呻き声に目覚めると布団が不自然に盛り上がっていました。誰かが畳と布団の間にもぐりこんでいるのです。
一体誰が……全身に冷や汗をかいて布団をはねのけ、ショックで心臓が止まりかけました。
畳のシミが厚みを伴い蠢いているのです。
後日不動産屋に問い合わせた私は、前の住人が胃を病んでおり、死ぬ前に大量の血を吐いた事を知りました。
「何度畳を張り替えても出てきちゃうんですよね。やっぱり寂しいんでしょうか」
後日、私はアパートを出ました。
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怖い体験しましたね。