黒いクネクネ

私は、建設現場で働いています。

コロナで仕事が薄い時もありますが、他の業者へ応援に行ったり、遠方に出張したりして、何とか今でも続けられています。

これは、数年前に担当していた、とある現場に数日間アルバイトで来ていた大学生のB君から聞いたお話しで、B君の友達であるC君の身に起こったお話しです。

B君と一緒に作業をすることが多かったので、休憩時間にはプライベートのことも話しました。

私が怖い話しが好きだという事をを話すと、顔色が変わり、実はこういう話があるんですと教えてくれました。

怖い話しの定番のひとつである、クネクネのようなものを、友達のC君が見たことがあるとのことでした。

C君は、高校時代山岳部で、大学生になってからも、時々休日に山登りをしていたらしく、静岡県のある山に登って、景色を見ているときに、ふと後方から大きな影のような者を感じ、振り返ると、黒くて、2メートルくらいの物体が波のようにうねうねうごいていたそうです。

C君は、B君にこの話をした後、数日後に交通事故に遭い、一命は取り留めましたが、車椅子での生活を余儀なくされ、二度と山登りが出来ない体になったそうです。