私は朝、パソコンを開きとある話が保存されている事に気付いた。「#」という題名の話だ。勿論(もちろん)私が書いた覚えは無い。ひとまず私は「#」という話を読む事にした。
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ある男は事故物件に住んでいたその男は深夜目が覚めて厠へと向かった厠で用を足して出ようと思った時に廊下で足音がした「すたっ……すたっ……すたっ……」勿論その男は一人暮らしで他に人が居る訳が無い男は厠から出られなくなったその間も足音は近付いてくるそして足音は厠の扉の前で止まったバクバクと鼓動が早鐘を打つその時扉の隙間から銀色に輝く物が見えたその銀色に輝く物はゆっくりと扉の隙間から現れるそれは鋭く磨かれた出刃包丁だったその出刃包丁は扉の隙間から入れられたかと思うとゆっくりと引き抜かれていったそして別の場所からまた現れたするともう一つ出刃包丁は現れる一つまた一つと銀色に輝く出刃包丁は増えてゆく男は扉の向こう側に居るのは人間ではないと確信したなぜなら出刃包丁の数は両手じゃ数えられない程あったからだ「やめてくれ!」男は叫んだすると一斉に出刃包丁が引き抜かれた扉の向こう側にはもう気配は感じられない男は額に滲む脂汗を手で拭いながら扉に凭れたその瞬間扉は大量の出刃包丁によって突き破られた
この話は読点・句読点や改行、振り仮名などがなく、非常に読み辛い物だった。
私はこれを読み終え、題名の意味が判(わか)った。「#」という題名は、「シャープ」と読むのだろう。何故(なぜ)なら「シャープ」とは、英語で「鋭利」などの鋭く尖った物という意味があるからだ。
その時、廊下から足音がし、扉の隙間から銀色に輝く出刃包丁が現れた。
その瞬間、私は「#」の本当の意味が判った。
#:シャープ、ハッシュ
ハッシュ:細かく切り刻む。任意の長さのデータを決まった長さのランダムな文字列(ハッシュ値)に変換する仕組み、またはその値。
ハッシュの特徴:同じ結果になる、元に戻せない。























この話を読んだあなたも、もう元には戻れない。同じ結果になるだろう。