博士は長い年月をかけて、一体のロボットを完成させた。
名前は、ジャスティス。
人間の代わりに悪を裁き、この街を平和にするために作られたロボットだった。
起動の日。
研究所の中央で、銀色の巨体がゆっくりと目を開く。
博士は満足そうに笑って、その前に立った。
「聞こえるか、ジャスティス」
「はい、博士」
低く機械的な声が返ってくる。
博士は頷いた。
「お前に与える使命は一つだ」
少し間を置いて、はっきりと言った。
「この街を平和にしてくれ」
「了解しました」
ジャスティスは静かに立ち上がった。
それから数日後。
街でニュースになった。
強盗犯が、たった一人のロボットによって確保されたのだ。
コンビニに刃物を持って押し入った男を、ジャスティスがその場で制圧した。
街は沸いた。
「すごい!」
「本物のヒーローだ!」
「これでこの街も安心だな」
博士もテレビを見ながら、誇らしい気持ちになっていた。
だが、その数時間後。
次のニュースが流れた。
強盗犯は搬送先の病院で死亡したという。
博士は凍りついた。
映像には、防犯カメラの一部始終が残っていた。
男が刃物を振り上げる。
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