私は小学生の頃から、趣味でミサンガを編んでいる。チェック柄やハート柄、時には自分で柄を作ったりしている。
ある日、私のクラスに転校生がやって来た。
転校生「芝田 加奈です!趣味は…ミサンガを編むことです!」
どうやら彼女もミサンガが編めるらしかった。
先生「はい!じゃあ芝田さんは後ろの空いてる席に座って下さい。」
芝田さんは私の左斜め後ろの席に座った。
休み時間。私は一人でミサンガを編んでいると、
加奈「あなたもミサンガを編むの?」
と話しかけてくれた。
私「うん。小学生位からずっとやってる。」
加奈「わぁ、凄い!私は最近始めたばっかだから教えてほしい!あなたの名前は?」
私「私は深野 志津だよ。」
加奈「志津ちゃん!よろしく!」
こうして私と加奈は友達になった。
ある日。
加奈「ねぇ、ミサンガ交換しない?」
私「うん。いいよ。」
私と加奈でミサンガを編み合いっこすることになった。
先生「もう下校時刻だから帰りなさい。」
けれど時間は放課後。私達は家で各自ミサンガを編むことにした。
加奈「あ〜、ごめん。今日ちょっと歯医者あるからミサンガ完成するの時間掛かるかも。」
私「うん。別に明日じゃなくてもいいよ。」
加奈とそう話して私は帰路に着いた。けれど途中で忘れ物をしていることに気付いた。振り返り、学校へ私は戻っていった。
無事に忘れ物を回収し、再び学校を出た時。向こうで加奈が他のクラスメイトと遊んでいるのが見えた。
加奈「てゆうか、志津って邪魔だよね。なんか暗いし」
今日歯医者がある。それは他の子と遊ぶ為の嘘だった。加奈の方からミサンガを編み合いっこしようと言ったのに。しかも私に気づかれない様に陰口を叩いて。
私は何時もとは違う道で帰った。家に着いてすぐはミサンガを編む気にはなれなかった。けれど約束を破るわけにはいかない。私はどこか蟠りが残ったままミサンガを編み始めた。
けれど、その少しの蟠りは少しずつ憎しみへと変貌していった。
遊ぶ為だけに平気で嘘をつき、陰口を叩く。許せる訳がない。そうして編んだ花柄のミサンガはどこか黒く燻んで見えた。
数日後、加奈もミサンガが完成したと言い交換した。
























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