その日、私は映画館に行った。それも、普段行かないマイナーなところ。その映画は流行りのアニメ映画で、友人は皆見ている。席も取れないほどの人気映画ということで、その日はめっちゃ早く予約して、めっちゃ早く行ったんだ。
だけど、その映画館はマイナーなこともあって、全然人がいなかった。30分くらい前から入ったんだけど、残り10分になっても観客が数えられる程度しかいなかったから、スマホを見て時間を潰していた。
ふと気になって、映画館の口コミを見たんだ。自分の行った場所の評価って気になるじゃん?それに、他の映画館だと満員確定な人気映画が上映されると言うのに、人がいないのが不思議だったのもある。
★★☆☆☆ 観客のマナーが悪い。平気で前の座席の人の肩を叩いてくるし、さすがに対策すべきだと思う。
★★☆☆☆ トイレ、幽霊でます。。。怖い。。
★☆☆☆☆ 最悪です。男の人が、息をハーハーと私に吹きかけてきたり、ケラケラと大人数で笑う中学生?のせいで、映画に集中できません。
こういう映画館は通な人が通ぶって行くところだけあって評価が高いところが多いのだが、ここまでなのは珍しい。観客のマナーが悪いのであって、映画館は悪くないのにな。
そして気がつくと数十分経っており、広告が終了して部屋が暗くなった。そして映画が上映された。やはり流行と言うだけあって、迫力も作画も声もストーリーも完璧であった。序盤は基本的に戦闘などはなく、淡々とストーリーが進むのであるが、それでも私はぎゅっと引き込まれてしまった。
映画の中盤頃、ある男が入ってきた。そしてその瞬間、シアタールーム全域に強烈な腐卵臭が立ちこめた。くせーな、なんだよ、映画の中盤から入るとか、馬鹿じゃねーの、とか考えてたら、そいつは私の後ろの席に座った。
そして私の肩をポンと叩いて、こうささやいた。
「よろしくね」
と。サッと振り返ると、そこには暗い部屋の中で、メガネでパーカー姿の男が、こちらをニヤニヤと見つめていた。ほぼシルエットしか見えなかったが、その存在感、匂い、先程のクチコミのせいで、私にはそれが得体の知れない怪物のように思えた。
私は気にしてはいけないと思い、映画に集中しようとした。しかし、彼は私の肩にフー、フーと臭い息を吐きかけ、そしてその息はヒッヒと笑うように震えていた。
彼は私の頭に手をぽんと置き、撫でるように動かした。冬だからか、その手は異様なほど冷たかった。この時点で、私は映画に集中できなかった。
何とか迫力のあるアクションシーンに入り、没頭できると思ったが、彼は映画を見て興奮するように息を強め、また私を抱きしめるようにして囁いた。
「愛してるよ」
と。彼は時にねっとりと囁き、そして急に大声で笑い出した。余計に映画を楽しめなくなった。暗い部屋で、次第に私が何をされているのかも分からなくなった。でも周りの人は黙って映画を見ていて、私もその空気に呑まれるしか無かった。





















あんまり怖くない
幽霊とかどうとかは一旦置いといてキっっモ〜〜〜!!!
どゆいみ?
映画館にかなた一人しかいなかったの?
想像してたら本当に臭い風が顔に当たった笑