男はクライマックスのシーンでは、「映画、面白いね」とねっとり囁き、また主人公がピンチのシーンでは、「○○(主人公)頑張れ…」と囁いた。そして、彼のケラケラという乾いた笑い声が、まるで私を嘲笑うかのように大きくなっていった。私は映画に集中できず、この拷問のような30分が早く終わることを祈っていた。
気づくと、映画はエンドロールに入っていた。それも終わるとシアタールームの照明がついた。私は男を1度ビンタしてやろうと、明るくなった部屋で後ろを振り返った。
そこに男はいなかった。彼の腐ったような悪臭の残り香を除けば、痕跡もなかった。気づけば彼の手の感触は消え、吐息もなくなった。1秒前まで、私は確かにそれを感じていた。それどころか、周りの観客もみな消えていて、部屋に残っているのは私一人だった。照明が付いてからも、足跡や席を立つ音は一切聞こえなかったのに。
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あんまり怖くない
幽霊とかどうとかは一旦置いといてキっっモ〜〜〜!!!
どゆいみ?
映画館にかなた一人しかいなかったの?
想像してたら本当に臭い風が顔に当たった笑