◆登場人物
・真由(まゆ)
明るくてちょっとビビりな高校1年。
・千紗(ちさ)
クール系だけどオカルト好き。
・美咲(みさき)
天然っぽいけど直感が鋭い子。
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◆本編
夏休みの帰り道、真由たち3人は夜の電車に揺られていた。
部活帰りの汗がまだ肌に残る時間帯。
車内には自分たち以外だれもいない。
「ねぇ…ここ、通るはずのないトンネルだよね?」
千紗の言葉に、真由と美咲は顔を見合わせる。
スマホの地図は電波を失っていた。
そして電車は静かに止まった。
『――次は、きさらぎ駅。きさらぎ駅です』
聞き覚えのない機械音声。
扉が勝手に開いた。
昼間のように明るいのに、人影がひとつもないホーム。
線路脇の雑草は妙に背が高く、風も吹いていないのになぜかザワザワ揺れている。
「ねぇ帰ろ?やばいってここ…」
真由が震える声で言うが、電車の扉はもう閉まり、そのまま走り去った。
三人は取り残される。
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◆不気味な“音”
駅舎は古く、壁のポスターはどれも色褪せて文字が読めない。
それでも三人がホームを歩くと、
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