もう左足が亡くなっちゃう
投稿者:かたまり (6)
俺は昔から、ある番組の歌を聴くと
その日の夜、同じ怖い夢を見ていた。
某子供番組の、童話?といえばいいのか
それを聞いた日の夢の話だ。
場所はランダムで変わって、一番最初が
駅のホームだった。俺の名前をユウマ(仮)とする
ホームで電車を待っていると、どこからともなく
「ユウマくん…ユウマくん…」
と話しかけられる
「誰?」
「ユウマくん…ユウマくん…」
「何…?」
俺は線路から声がすると気づいて
そこを覗く、すると体が真っ白、それに
頭もなにもかもがキノコの化け物が出てきたんだ
これも六階建てマンションぐらいのでかさ
キノコの頭のところに鉛筆で描いたような
雑な目と口と鼻 耳は無い
そんなやつが
「ユウマくん…ユウマくん…」と
女の子の声で話しかけて来たんだ、すると
「ユウマくんのお家行っていい?」
「え…き、今日はだめだよ…」
俺は咄嗟に断った、イイよ、なんて言えば
何か悪いことが起きると思った、でも…。
「なんで!?!!ユウマの家行きたい!!!
ユウマくん!家行きたいよ!!!!
ユウマくん!ユウマくん!なんで!?あそぼ!
ユウマくん!ユウマくん!ユウマくん!
ユウマくん!ユウマくん!遊ぼう!ユウマくん!
ユウマくん!ユウマくん!ユウマくん!
ユウマくん!ユウマくん!ユウマくん!
ユウマくん!家行きたい!!あそぼ!!」と
駄々を捏ねだした、俺は怖かった。
いやキノコも怖かったが、何より周りにいた
大人達が全く気に求めなかったんだ
俺は言ってしまった
「い、いいよ!だから落ち着いてよ…!」
するとピタッと動きが止まった
キノコの目が俺をギョロリと見た
そして、
「えへへ…なら今から行くねぇぇぇぇ…」
と、消えていった、それに俺も目が覚める
心臓の音が聞こえるぐらいバクバクしてた。
その日はどうしても気分が上がらなかった
何だか体が重い、ずっと寝ていたいぐらいだ。
母にも顔色が悪いと指摘された
でもその日はそれで終わった。
半年以上経っただろうか、またあの歌を
聞いてしまった。心拍数が上がった。
そして夜になり俺は寝かされる。
次は学校だった、俺が通ってる小学校
靴箱から運動場に出るときに、鉄棒があるんだ
皆運動場に集まってて、騒いでる
俺も行こうとすると、また見てしまった
更にでかくなったキノコが…
「ユウマくん!ユウマくん!」
俺は逃げなければと校舎に入ろうとした
「ユウマくぅぅぅん!!!ユウマァァァ!!
ユウマ!!ユウマァァァ!ユウマくん!!」
必死に叫んで呼び止めるキノコから
逃げようとすると後ろから体を吸い取られるような
すげー感覚、俺は体が飛びそうになった
鉄棒に必死にしがみつく、ふと後ろを見れば
運動場に集まる皆は竜巻に襲われる様に
キノコに吸引されていった
俺は叫ぶ
「もうやだよ!!!あそべない!!!
やめて!!!ママァァァ!!」
「なんで!?!!ユウマの家行きたい!!!
ユウマくん!家行きたいよ!!!!
ユウマくん!ユウマくん!なんで!?あそぼ!
ユウマくん!ユウマくん!ユウマくん!
ユウマくん!ユウマくん!遊ぼう!ユウマくん!
ユウマくん!ユウマくん!ユウマくん!
ユウマくん!ユウマくん!ユウマくん!
ユウマくん!家行きたい!!あそぼ!!」
また駄々を捏ねた、これ以上は俺も
精神が限界だった、
「カエレ!!!!!キエロ!!!!!!」
俺とは思えない声量と言い方で
キノコを追い払った。
「…じゃア”、ち”ょっどモラうね”」
そうして俺は目が覚めた、怖すぎて
飛び起きて、母に抱きついた。
俺はもう、あいつを追い払ったんだ。
二度と夢は見ないだろう。
でもそれで終わらない。数日後、
キッチンで母の手伝いをしてたんだ。
俺はまだ小学生だから、お小遣いの100円が
高額に見えて嬉しかった。
パリーン
皿を落としてしまった、俺は無慈悲にも
俺の左足の親指刺さった、病院に運ばれ
手術を受ける、中学生の今でもまだ
後が残ったぐらいだ。
そして中学生になれば俺はまた、
左足をケガした。授業中、マイナスドライバーが
落ちてぶっ刺さった。今も皮膚が再生されなくて
肉が見えていた。
また中学生、俺は家で包丁で料理してた
それが左足に刺さった
一直線に刺さって、また後が残った
皮膚も再生されなかった。
俺は多分呪われたんだと思う。これホントの
話なんだよ、神社に行ったら左足が痛いんだよ。
これは偶然じゃないんだよ、ホントなんだ。
だって…左足を怪我する時、どんなに
しっかり持ってても、なんかに押されて
落としちまうんだ。怖いんだよ。ずーっと。
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