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kwaidanさんによる都市伝説にまつわる怖い話の投稿です

悲鳴をあげる鮭
短編 2024/11/25 08:07 166view

会社の同僚から聞いた話。

東北地方の日本海側には、「悲鳴をあげる鮭」という不思議な話が昔から伝わっているそうだ。

これは漁師たちの間でずっと語り継がれてきた伝承で、
今でも一部の地域では少し怖がられている。

昔、この地方の川にはたくさんのサケが泳いできた。

漁師たちは特別な方法でサケを捕まえていた。

川底に木の杭を打ってサケを勢いよく水面に飛び出させ、そのサケが河原に落ちたところを棒で弱らせて捕まえるという方法だった。

サケは力が強いので、素手で捕まえるのはとても難しかったため、この方法が効率的だった。

でも、ときどき「人間のような悲鳴をあげるサケ」が捕まることがあった。

その鳴き声はとても不気味で、漁師たちは怖がったという。

そしてもっと恐ろしいのは、その悲鳴を聞いた後に他のサケが急に腐り始めることだった。

腐るのは一瞬で、体の色が変わり、ひどい悪臭がしたという。

「悲鳴をあげるサケ」はとても珍しかったけれど、漁師たちはそれをとても嫌がった。

このサケには特徴があって、普通のサケのようにお腹が赤くなく、青っぽい色をしていた。

ある漁師の家では、「悲鳴をあげるサケを棒でたたくと祟りがある」と信じられていた。
この祟りは漁師本人だけでなく、その家族や村全体に悪い影響をもたらし、重い病気や不幸が続くと言われていた。

そのため、このサケが捕まったときには、すぐに川に戻して漁を中止することが決まりだった。

最近になって、この話には一部科学的な説明がつけられるかもしれないと言われている。
青いお腹を持つサケは、普通のサケとは違う寄生虫や病気に感染していることがあるかもしれないというのだ。

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