【short_83】〇〇ババア
投稿者:kana (210)
(シャコー・・・シャコー)
怪談やオカルトが好きでいろいろ聞いたり、自分でも書いたりしていると
怪談のカテゴライズなんてものが気になってきます。
例えば「〇〇さま」という怪談。
本当にたくさんあって、いったいこの世に「さま」のつく怪異はどれほどあるのだろうかと数えたくなってきます。おそらく八百万の神を信仰する日本だからこその、土地神様などが由来になったのではないでしょうか。まさに八百万の数がいるのかもしれません。
(シャコー・・・シャコー)
そしてもうひとつ気になるのが「〇〇ババア」の存在。こちらも大勢いますね。
ただしこちらに関しては、最近流行りのポリコレの影響で、怪異に対して女性蔑視に当たるような言葉を付けるなと、そろそろどこかから『お叱り』を受ける可能性があると思うので、今後徐々に消滅するのではないかと思っています。10年後にはもう〇〇ババアはいなくなっているかもしれません。今の内に代わりになる言葉を探しておく必要があるかもですネ。
(シャコー・・・シャコー)
この〇〇ババアの原点は、やはり「鬼婆」なんだろうなと考えます。
福島県二本松には「安達ケ原の鬼婆」という伝説が残っており、月岡芳年(つきおかよしとし)という画家によって描かれた『奥州安達ケ原ひとつ家の図』という錦絵にもなっています。これがまた恐ろしい絵で、腹が丸まると膨れた妊婦を天井から逆さに吊るし、その下で鬼婆が包丁を研いでいるという図になっています。もうこの後どうなるか・・・答えはひとつしかありませんネ。
(シャコー・・・シャコー)
この他にも鬼婆伝説は日本全国にたくさんあるそうなので、一度調べてみるのもおもしろいかもしれないですよ。
(シャコー・・・シャコー)
・・・さて、もうこんな時間ですか・・・。長々とお話をしてしまいました。
(シャコー・・・シャコー)
ボクも忙しいのでそろそろ作業に戻らないと・・・。
(シャコー・・・シャコー)
実はあの、鬼婆の錦絵を見ているうちに、ボクもやってみたくなっちゃいまして・・・
(シャコー・・・シャコー)
・・・うん、包丁も上手に研げました。
・・・それじゃあ、また。
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