自殺への誘い_(加筆修正版)
投稿者:kana (210)
ホラー映画や怪談に時々出てくる「喜びながら自殺する人」ってホントにいると思いますか?ボクはいると思ってるんです。
実はボクもそうでしたから。
あれはもうずいぶん前の事ですが、けっこうブラックな企業で働いており、
毎日朝から深夜まで働かされ、帰ったら帰ったで睡眠時間もあまりとらずに
ネットだゲームだと遊んで、とにかく不規則な生活が続いていた頃の事です。
人間やっぱりそんな生活をしているとだんだん壊れてくるんです。
寝ていると「ピンポーン」とドアチャイムが鳴る。
「ガチャ」・・・ドアを開けても誰もいない。
シャワーを浴びている時に限って「ジリリリリーン」と電話が鳴る。
急いで部屋に戻ると電話なんか鳴ってない。
そんなことが度々起きていました。
そしてある晩・・・その日は自分にとって最も恐ろしい夜になりました。
寝ていると突然、天井に張り付いていた巨大な蜘蛛がボクの顔の上に落ちてきたのです。
蜘蛛が大嫌いなボクは「ギャーー」と叫んで払いのけ、飛び起きました。
見ると、枕の上でひっくり返った巨大蜘蛛が、足をバタつかせてもがいています。
ボクは再び叫びながら立ち上がり、部屋の電気を点けました。
すると、どうでしょう。蜘蛛などどこにもいないのです。
ボクは慌てて、部屋の中をあちこち探しながら、だんだん落ち着いてきて、
これは現実ではないということに気が付きました・・・。
だってボクが見た蜘蛛というのが、タランチュラのように太くて毛深く、そしてなんと、
「エイリアン」に出てきたフェイスハガーのような大きさがあったのです。
いくらなんでもこの地球上にそんな巨大蜘蛛はいません。
それに第一、部屋の電気を点けるまで部屋は真っ暗だったのです。
蜘蛛が見えるわけがない。ましてや眠っていたのになぜ天井から落ちてきた蜘蛛がわかったのか。
自分は夢を見たんだ、そして瞬間的に飛び起きたものだから、夢と現実の間みたいな時間ができ、そこで巨大蜘蛛の幻覚を見たんだと、冷静に分析してまた眠りにつこうとしました。
「幻覚とはこんなにもリアルに見えるものなんだな」と感心しながら布団に入りました。
・・・が、高ぶってしまった神経ではなかなか寝付けず、そのままジリジリと朝を迎えてしまいました。
そして朝の6時くらいの事でしょうか、そろそろ起きて出社の支度を・・・と思いながらも、
この時間から急激に体の疲れと眠気が襲ってきて、起き上がることができません。
ここまでならよくある不眠症で片付いたと思うのですが、ここである異常が発生します。
kamaです。
このお話は100%実話ですね。心霊じゃない・・・と思いたいですが、
精神の世界は不思議で、とても貴重な体験をしたと思っています。
とくに自分はピンポン玉くらいの存在で・・・という体験は貴重でした。
あと、文章内では5年通院となっていますが、その後10年、20年にわたってぶり返しそうになったり、悪化して発作寸前まで行った時もありましたので、この症状は一生つきまとうものなんだろうな、とあきらめている部分があります。今は薬は飲んでいませんが、今でもお守り代わりに持っています。新時代のお守りです。
先生の過去は凄まじいものがありますね。よく考えたら誰しも起こり得るから怖い。
↑kamaです。コメントありがとうございます。
そうですね、体験はしないに越したことはありませんけど・・・
パニック障害って良く聞くし、どうってことないように感じますが、
本当に「発作」のように襲ってくる強烈な不安感と孤独感が混じったようなあの感覚は
「今すぐ死んだ方がマシ」と思えるような恐怖感があります。
みなさんももしそんなことになったら、急いで心療内科へ向かいましょう。
死んでからじゃ遅いですからね。
死ななくて良かったです(T . T)