友人の訪問
投稿者:八尺マン (47)
俺は休日に自宅でゴロゴロしていると、インターホンが鳴った
カメラを見てみると、高校時代の友達のAがいた
久しぶりだな
と思いながら、俺は玄関のドアを開けた
「よお。久しぶりだな」
Aは笑顔で言った
「ああ。どうしたんだよ。急に」
「いや、ちょっとこの辺に寄る用があってさ。久しぶりに会いたくなったんだ」
「そうか。まあ、あがれよ。お菓子くらい出すよ」
Aとは高校卒業してから会っていない
在学中もそこまで仲が良かったわけじゃないが、まあ、別に遊びに来たのを追い返すことはない
俺たちはとりとめのない話をした
卒業してからどうしてたかとか、仕事は何をしているとか、定番の会話
「おっと。そろそろ次の予定の時間だ。突然悪かったな。楽しかったよ」
一時間ほど話したろうか
Aはそう言って、帰っていった
何だったんだ? いったい?
まあ、別にいいけど
俺は片づけをしていると、ふとおかしいことに気付いた
「あれ? 俺、俺がここに住んでいることをあいつに言ったっけ?」
あいつとは高校以来会っていない
ここに住み始めたのは大学を卒業をしてからだ
あいつにこの場所を知らせた覚えはない
俺はちょっと怖くなった
だいたい、高校時代ぶりなのに、いきなり家に来るなんてことあるか?
と、電話がかかってきた
Bからだった
Bも高校時代の友達で、こいつとは今も1か月に一回の割合で会って遊んでいる
「もしもし」
「おう! 今話せるか? じつはさ。昨日、俺の家にAが来たんだ」
「え? お前のところもか?」
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