地元で有名な旧トンネルでの恐ろしい体験

実体験です。

高校3年生になり運転免許を取得したきっかけで「心霊スポットに出掛けよう」と、友人3人と出かけた時のことです。

そこは、地元では有名な心霊スポットで、「旧トンネル」となっていますが、封鎖などはされておりません。
時間は夜の10時、友人と4人で旧トンネルに向かいました。

聞いたことのある現象は「車の音楽がとまる」「トンネルを抜けたら車に手形がいっぱいある」などです。
聞いた話だけだと全然大丈夫だろうと思い、旧トンネルに行き、車で中に入りました。トンネルの長さは70mです。

音楽も止まることなく出口まで20mぐらいのところまで来た時、友人の1人が「あそこ見て！誰かいる！」と言い、そっちを見ると確かに人がトンネルの出口付近に立っています。
使われていないトンネルではないので、地元の人か何かだろうと言いながら、出口に向かってゆっくりと進むと、出口付近に立っていた人がいきなり、「とまって！！」と大きな声で叫ぶのです。
怖くなりアクセルを踏み通り過ぎようとしたのですが、立っていた人が車の前に飛び出してきたので、停まる以外ありませんでした。

恐る恐る車の窓を開け「どうしましたか？」と聞くと、「近くの駅まで乗せて欲しい」と言うのです。
友人と顔を見合わせましたが、普通の人っぽいということから車に乗せ、近くの駅まで向かいました。

道中、特に変わったこともなく駅に到着し、その人は無言で降りて行きました。「何もなかったな。あいつは何してたんだ。」と友人と笑いながら話、その日は家に帰りました。

その次の日のことです。車にのり何気なくその人が乗っていたシートを見ると、シートに真っ赤なシミがついていたのです。血かどうかは分かりませんが、すぐにシートを交換しました。