地元に残る水晶谷の伝説
投稿者:jin (11)
私の実家のそばには古くから雄山、雌山と見た目に双子のような山が並んでいます。麓には田舎ながらの家系のお墓があり、猪やエビ、たぬきなど本当に多くの野生動物がいます。また少し進んだところに掘っ立て小屋があるのですがそこが少し谷になっていて昔から水晶谷と呼ばれています。
昔から私も何度か足を運んだことがあり、あまり気にすることもなくアクセスをしていましたが、実は祖父母や両親からはあそこには近づくべきではないといわれていました。当時は何も聞かされていませんでしたが少し大きくなってからその理由を知ることになりました。
これは近所のおじさんたちから聞いた話ですが、どこまで事実かわかりません。しかしながらあの独特な雰囲気を味わうとこれは本当かなと感じる次第です。
時代は昭和20年の戦後まで遡ることです。土地になじみのない若い男女がこの地に移り住んできたそうです。その男女は羽振りが良い、食べ物も服装も田舎にはそぐわないと言うのが違和感があったそうです。もちろん少し差別化されたそうです。
そして、ある日のこと、その若い2人の羽振りの良い理由が、どこからか大量の水晶を持ち運んでおりそれを売りさばいたことによるお金であると言うことが噂でわかってきました。
田舎の事ですからこのような画像がすぐに広まり、どうすればその分け前をもらえるかと言うことで彼らの家に押し入るようなこともあったそうです。
そして、その危険を察知した2人はここにいては危険だと言うことで当時ではさらに山奥だと言われた今呼ばれている水晶谷に掘立小屋を建てて住み始めたそうです。そして、このようなことさえもすぐに噂で広まり、村人たちが側に近づくようなことがあると武器を持ってして遮るような諍いにまで発展したとの事。そして、大量の水晶を時折、お金に変え、食料などを調達しつつ、水晶谷に住んでいたようです。そして、彼らも年齢とともに子供を作ることもなく2人で生活をすることに疲れ、いつの間にか消えていたと言うことです。しかしながらそれが死んでしまったのか別の土地に移ったのかは分かりません。
こうなると村人たちは掘っ立て小屋の周りに水晶が隠されているのではないかと考え、山狩りのような形で夜な夜な押し寄せるような状態になったとのこと。そして実際には水晶はどこに隠されているかを見つけてお金持ちになったと言う人間もいたと言う話になります。そして、若い夫婦がどこに逃げたのか、そしてどこで死んだのかと言う噂まで大きく広がるようになります。
このようにして水晶谷には呪われた場所として、そしてまだまだお金が眠っている場所として村人たちの世代を継いだ方々にも語り継がれていくようになりました。
幸か不幸かその山の形が、オスとメスの2つに見えてしまったこともあって雄山、雌山と言う名前になり、我々のような世代にまで語り継がれるようになったのです。
そして、今でもその掘っ立て小屋の周辺には若い夫婦の骨や推奨がまだまだ埋まっていると噂されています。このような詳細を知らずに私のような子供たちがあのあたりを訪れるので、大人たちもなかなか真実を伝えることができず近づくなと言うことを明確に断言できないのが現状になっていました。
私ももう30年も前になりますがあのあたりを歩いていて、夕方に光るものも何度か見たことがあります。
そして、子供の頃ですからこれは何かもわからず持ち帰ると、大人たちは逆に驚くわけです。もちろん、それが水晶である事は言うまでもありません。
それとともに、若い2人の死体がどこかで見つかってしまうのではないかと言うことも気にしているのではないかと今ではわかるようになりました。
しかしながら、地元の子供たちは今でもあのあたりをウロウロすることが多いようです。今では逆に少し山道が開けて、カブトムシやクワガタを探しに行くルートの1つとして知られるようになっています。
誰もが口をつぐむようなこんな伝説を知らずに子供たちがうろうろしているわけです。そしてあの掘っ立て小屋には誰が住んでいたのと言う質問がなぜ水晶谷と呼ばれているのと言うような質問には誰も答えることができず、大人になってようやく知ることが続いています。
もう当時のことを知る人がほとんどいなくなりましたが、推測するにあの掘っ立て小屋の周りに若い2人の死体があり、それが自然になくなったのか殺人なのかもわからない状態、さらに大量の水晶があのあたりにはまだまだ眠っていると言うことが現実ではないかと思います。
実際に私も子供の頃それを拾い集めたことがあるのですから。
こうした田舎の言い伝えについてはどこでもあることかもしれません。しかし、これほど現実的な話はなかなかないんではないかと思います。いつしか子供たちが推奨だけではなく若い2人の人骨を見つけることがあれば、それこそ大きな事件につながるのではないでしょうか。
とは言えもはや70年近く前の話であり、真実を知る事は難しいと言えるかもしれませんが。
投稿する前に、何度か読み返した方が。。
誤字が結構あるし、
>また少し進んだところに掘っ立て小屋があるのですが
70年以上前なのに、掘っ建てまだ残ってる?
金目当の為に山狩りしに掘っ建て小屋へ入ったなら、
水晶は一つ残らず持ち去られていると思うけど。
またエビ出た