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jinさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

祖父母にまつわる不思議な話
長編 2020/11/28 19:43 4,369view

私は幼い頃から祖父母に育てられたと言っても過言ではありません。
田舎の大きなお屋敷で両親、さらには弟との6人暮らしです。両親が働いていたこともあり、まさに祖父母に育てられていたといってもいいくらいでしょう。

しかし、祖父はわたしが中学3年、祖母はわたしが40歳の時になくなりました。
そんな、祖父母ですから本当にわたしや弟、さらに結婚してからは私の家内やひ孫にあたる娘2人にも本当によくしてくれました。

こんな2人にまつわる不思議なエピソードがたくさんありますのでそれをご紹介したいと思います。

まず、まだ私が小学生の頃。私と弟は友人達と自転車で下り坂を周りも見ずに急スピードで運転。前からやってきた乗用車に轢かれてしまったのです。

二人は同時に引かれて、お互いがアスファルトにぶつかったのですが、奇跡的に大きな傷もありませんでした。そのまま病院に入院したわけですが、わたしには不思議なビジョンがあったのです。

アスファルトにうちつけられる前に祖父が鉄工所を頑張っていたたくましい腕でクッションになって守ってくれた、というなんだか嘘のような話。

こんなこと、だれにも話しても信じてもらえないだろうからと考えていましたが、さすがに弟には話しました。すると弟がいわく、「えっ!お兄ちゃんもおじいちゃんがクッションになってくれたの?僕もそうだったよ」というではないですか。

まあ、こんな話だれも信じてくれないだろうからということで黙っていようと二人で考えていたのですが、退院後、祖父には話してみたのです。すると祖父が私と弟に微笑みかけてきます。

「そうだろ、おじいちゃんも何となくお前たちが危険だと感じて、手を差し伸べようと感じたんじゃ」

と、その腕を見せてきたのです。両腕には擦り傷があるではないですか。最初は何のことだか訳がわからなかったのですが、夢が現実か祖父がクッションになってくれたのでしょう。

また、似たような出来事ですが、田舎だけに野犬や猪がでるわけです。
しかし、わたしがこうした猪や野犬に遭遇するたびに向こうが最初にほえたりするのですが、なぜか逃げていくわけです。

そして、家に帰ると必ず、祖父が大丈夫だったか?と聞いてくるのです。これこそ、まさに祖父が離れていても私を守ってくれていた証拠ではないか?そう感じるようになりました。こんなこと、だれも信じてくれるはずもないのですが。

また、祖父が晩年、癌で寝込み出したころのこと。わたしや弟がお見舞いに行こうとすると病室に入るやいなや

「そろそろくる頃だと思ったよ。寒そうだね。大丈夫かい。車には気をつけなさい。」と完全に見ていたかのように語りかけてきます。

いわゆる、カンがよいのかな?くらいには考えていましたが。本当に日常的にこんなことがありましたから。

もちろん、霊的なものを感じたこともないので怖さなどは感じたことはありませんでしたが。
しかし、完全に違和感を覚えたのは祖父が亡くなったときです。

田舎でしたからお通夜もお葬式も自宅で行います。
お通夜の夜、祖母、わたし、弟の、3人で亡骸を囲んで一晩を過ごしました。わたしがうとうとしていたときです。

祖母が寂しく、亡骸の前に座っていたのですが、ホログラフィーのように蝋燭の明かりだけなので何とも言えないのですが祖父が浮き上がっています。そして、祖母と語っています。

何のことのない昔話、自分が気になっていることなど。そして、祖父の最も気にかけているのは私と弟の事でした。

「とにかく2人が大人になるまではお前がきちんと見届けてやるんだぞ。そして自分が見ることができなかったひ孫の姿を見るまでお前は絶対にこっちに来るんじゃない。頼んだぞ。これが私の最後の言葉だ」

と言い残して祖母の前からホログラフィーが消えていたことを覚えています。

この時はさすがに怖くて動けなかったことを覚えています。これを金縛りと呼ぶのかどうかは分かりませんが、自分自身が本当に霊的なものを感じたのはこれが最初かもしれません。
 
そして、祖父が亡くなった最初の年の盆、これも田舎ながらですがお盆が始まると祖父を家に招きいれ、お盆が終わるとお墓に送り届けるのですが、この時にも霊的なものを感じてしまいました。いや私と弟は実際に見た事は間違いないと思います。 

それはお盆の最後の夜に祖父をお墓に送り届ける儀式を行っていた時です。祖母からは「絶対に振り返ってはいけないよ、お前たちのおじいちゃんがお墓に戻って行けなくなるから。絶対に振り返っちゃいけない」ときつく言われていました。

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コメント(4)
  • とても孫が可愛かったんですね。
    孫だと見られてもよかったんですね、幽霊な存在になっても。

    2020/12/24/14:42
  • イイハナシダナー(涙)

    2021/01/07/02:43
  • こういった話、私も好きだわ。
    愛されていたのね。
    いい御父母に巡り会えて良かったわね。
    羨ましいくらいよ、愛と言うものを追い求めて今まで、本当の意味で家族の絆、愛が真の愛だと感じられた記事だわ。

    2021/01/16/20:09
  • 私の祖父も、私が海外に行く時に憑いてきていた。
    (出発前仏壇に手を合わせるとリアルに肩を叩かれるor祖父の趣味の地域や博物館に行くことになってる)
    最近は海外行けないし、祖父はどうしているんだろうと思う。

    2021/01/23/02:08

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