夜道に出会った風呂敷の荷物を抱えた老婆
投稿者:with (43)
短編
2021/11/15
23:55
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「…さきほどのお礼にこれをあなたに貰ってほしくて」
老婆はシワシワの手で風呂敷を開くと、中から目玉や舌など臓物がぐしゃぐしゃになった塊が広がり、ドロッと一部が地面に落ちた。
「うわああああああああ!?」
俺は思わず悲鳴を上げた。
そして、目線を老婆に移すと、両目や歯や舌の無い老婆が俺に向けてにっこりと口角を上げていた。
俺は自宅まで全力疾走した。
その日以降、あの老婆と出会うことはなく俺は高校を無事に卒業したが、あの老婆の正体は不明のままだ。
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