壊れた友人
投稿者:音松 (11)
これは、私が実際に体験した怖い話です。
私には15年程仲良くしている友人が居ました。
出会いは小学生の時で、同じクラスになったことをきっかけに仲良くなりました。
週の半分以上一緒に遊び、学校のない週末はお互いの家に泊まりに行くなどしていました。
でも、小学校を卒業する頃に私の両親が離婚し、隣町に引っ越さなければならなくなったのです。
そのため中学校は別々。
それでも月に1回のペースで遊んでいました。
中学3年生になりお互い高校受験。
これを機に月に1回のペースで会わなくなり、毎日のようにとっていた連絡もいつしかしなくなりました。
高校に入学して数ヶ月が経った頃、友人から「久しぶり!高校生活はどう?」というメールが届きました。
これをきっかけに再び私たちは定期的に会うようになり、連絡も頻繁にとるようになりました。
ここまでは良かったんです…。
高校卒業後私は正社員として就職し、友人はフリーターとして働き始めました。
19歳のある日、友人から「話があるから近い内会えない?」というメールが来たのですが、私は正社員の介護士として勤務をしていたため休みはもちろん勤務時間が不規則で、長時間の拘束でもありました。
そのため休日はしっかり体を休めたく、「いつ休みになるか分からないから電話じゃダメかな?」と友人に小さな嘘をついてしまいました。
友人は「直接会って話をしたい」と言ったため、仕事が早く終わった日に友人の家へと向かいました。
会った瞬間に「実は私妊娠したの」と友人が言いました。
この時の私は「そんなこと?」と正直思ってしまいました。
だって自分の時間を確保できている働き方とは違い、私は拘束時間の長い正社員。
もちろん正社員が偉いというわけではないが、「仕事後もゆっくりさせてくれ!」と思いました。
そして自分自身に1番驚いたのが妊娠報告をされたことに対して祝福の気持ちが湧いてこなかったこと。
今思うと社会に出て働くようになってから友人との価値観の違いにズレを感じていたのかもしれません。
友人に妊娠報告をされてからは今まで以上に連絡を取るようになりました。
一方的な連絡と言ってもいいでしょう。
私は1日に8時間以上の勤務を週5日しているため仕事の日は携帯を触る機会がほとんどありません。
それなのに友人は「今日は何時に仕事が終わる?」「寝る前に少し電話できない?」「次の休みいつ?」「休憩時間も携帯見れないの?」といったメールを何度も送ってきます。
カップルでもないのに頻繁に来るメールが鬱陶しく感じていました。
妊娠を機に仕事を辞めた友人は毎日暇だったんでしょうね。
私は仕事の忙しさと友人の鬱陶しさでどんどん返信をしなくなっていきました。
そんな日を送っていたらいつしか友人からメールが来なくなりました。
怖いし甘いね。
アンチストーカー気質なのかな?
フリーターでも時間が不規則な仕事はたくさんあるし、なんか他人を見下してるみたい