いつも利用している銀行で起きた怖い話
投稿者:音松 (11)
これは、私が実際に体験したある日の怖い話です。
我が家は30歳の夫婦のみの世帯で専業主婦の私。
家計の管理をしている私は月に1度銀行に足を運び、通帳記帳と入金を行っています。
窓口に用はないため、ATMのみが使えて空いている日曜日に行くことがほとんど。
月に1度銀行に行く生活をして5年くらい経つのかな?
この間、はじめて銀行で怖い体験をしました。
朝9時頃、いつも利用している銀行へと車で向かった。
銀行の駐車場には6台ほど車が停まっていて、「日曜日なのにこんなに車が停まっているの珍しいな」と思いながら車を駐車した。
駐車が完了し、ふと助手席側のサイドミラーを見ると、駐車場の枠がないいところに頭から停めている1台の車があった。
ここの駐車場は銀行に用がない方でも利用できるパーキングになっていて、15分を過ぎると5分毎に料金が発生するシステム。
そのため、駐車場の枠がないところに頭から停めている1台の車に違和感・怪しさを感じた。
駐車場のすぐ横にある銀行へ向かい、中に入ろうとした時に誰も居ないことが確認できた。
「あんなに車が停まっていたのに誰も銀行を利用していないんだ」と思いながら中へ入り、ATMを利用しようとした瞬間、人の気配を感じた。
気配を感じた方を見てみると、そこには60代~70代くらいのおじいさんが座っていたのです。
ここだけを読むと、大抵の人は「休憩していたんじゃない?」と思うことでしょう。
しかしおじいさんが座っていたところは椅子ではなく、ガラスショーケースの上。
銀行に行ったことがある方であればなんとなく想像がつくと思うのですが、銀行のパンフレットやその他資料などが展示されているガラスのショーケースの上におじいさんは座っていたのです。
ガラスのショーケースの高さは大体90cmほどで、人が座るところではない。
そして周囲を見たり、鈍感な人であればそこに人がいることなんて気が付かないだろう。
それほど人目に付かない場所且つそこに人が座っているなんて誰も想像ができない場所。
気配を感じた方を見た瞬間、私はすぐにおじいさんと目が合った。
身長は160㎝あるかないくらいのおじいさんだと思う。
両足を浮かせて深くガラスのショーケースの上に座ってた。
私は怖さと、「なんでそこにいるんだろう?」という疑問を抱きながらATMの操作をはじめた。
すると…
「ここに居たことによく気が付いたね」
「お姉さんと2人になっちゃったね」
「お姉さんは今何しているの?」
と、小さな声で話しかけてきました。
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