「はとこの恋心に気づけなかった僕」
投稿者:breath (13)
はとこがこの世から旅立ったのが中学2年生の14歳の時でした。とても悲しかったのですが、悲しみ暮ればかりいられないと思いなんとか自分を奮い立たせました。
親や親族、友達や先生に励まされて何とか充実した日々を過ごしておりました。
そして、はとこの命日の前の日の事です。
僕が家でゲームをしていると、何故か視線を感じるのです。ふと後ろを見ると誰もいない。横を見ても誰もいない。
上を見ても誰もいない。「気のせいか」と思い、テレビ画面を見た時に戦慄しました。
何と元気だった時のはとこが画面いっぱい映っていたのです!
僕は「これは夢だろ!そうだよな!」と思うようにしたのですが、どうも現実だったようです。
はとこが悲しそうな顔でこちらを見ており、「一緒にゲームしたよね」と言うのです。
最初はとても怖くてブルブルと震えていたのですが、やはりはとこだからか徐々に怖さは薄れていきました。
色々と話をすると「もういかなきゃ」と言って去ろうとするのですが、何か言いたいような顔だったのですが消えてしまいました。
「お墓参りにて」
僕は次の日お花を買って自転車ではとこのお墓参りに行きました。すると絶対に転ばない(というか転びようがない)ところで、足を何かにすくわれてしまい転んでしまいました。
するとはとこの声で「きゃははは」という声がしたので、周囲を見回したのですが、はとこを発見することができませんでした。
この時点でちょっとだけ怖かったのですが、花くらいあげたいと思い花を持ってお墓の前に行きました。
すると視線を感じた方に視線を向けると、生前の元気な時のはとこが墓石の後ろにおりました。
僕はびっくりしたものの「よっ!」というと、「フン!」と言って後ろを向いてしまいました。
僕は心で「何怒ってるんだよ!」思いつつお花をやってお線香をやると、彼女はいつしか消えていたのです。
「届かなかったラブレター」
お墓参りを終えて、家に帰り「とりあえず期末考査が近いからにわか勉強でもするか!」と思い、机の中の筆記用具を出そうとすると見おぼえのない手紙がありました。
僕は「なんじゃこりゃ?」と言いつつ、開封しました。
すると紛れもなくはとこの書体で僕宛の手紙でした。すると内容としては、僕の事をずっとずっと好きだという事と、付き合いたいという内容でした。
僕は「俺の事好きだったのか・・・」とこの手紙を見てから知ることができましたし、それまでは全然気づきませんでした。
僕はこの手紙が書かれた日付にもびっくりしたのです。そうです・・・はとこが亡くなった日の日付だったのです。
困惑しているとはとこの親が僕の家を訪ねてきました。
すると「まさかだと思うけどさ・・・聞いていい?手紙とか無いよね?」と言われたので、「●●からの?」というと、「うん」とのことでしたので、「実は」と言って手紙の事をお話をしました。
はとこの親は僕に対してのはとこの気持ちが分かっていたようですが、お互いに血縁関係だし、僕がはとこを好きだと限らないという話をはとこにしていたようです。
そんな時にはとこはせめて手紙で僕に気持ちを伝えたくて手紙を書いた、その日に大型トラックにはねられてしまいこの世を去ったのです。
クリスマスイブの今日読んだら、胸がつーんとしました。。。
報われてはないよね?
せつなくて甘酸っぱい いい話だなぁ!
はとこなら結婚できるよね!
怖いというより、じーんとしたお話でした。