私の友人は、少し独特だった。よく、何も無い所を見つめて急に笑い出したり、笑い出したかと思うと泣き出したりしていた。稀に授業中に笑ったり泣いたりする為、私は中々集中が出来なかった。
そんな友人自身は、自分は別の世界から来た人間で幽霊が見えて、しかも幽霊の感情が繋がってしまうと言うのだ。
流石に私も呆れてしまった。だって、友人がいつも見ている所に幽霊なんて居ないのだから。というのも、私は生まれつき霊感があり幽霊の姿が見えるのだ。
ある日、私は放課後、忘れ物をして学校に戻っていった。教室に入ると、中央で友人が立っていた。私はその場で立っていると、友人が喋り出した。
「ねぇ、フキ(私の名前)ちゃん、この世界って可怪(おか)しいよね。夕焼けは緑色だし、雨は下から降ってくるし……」
「……何が可怪しいの」
「本当は、夕焼けって山吹色なんだよ。雨って上から降ってくるんだよ。私、そろそろ帰るね。フキちゃんも、一緒に行こうよ。」
その瞬間、目の前が真っ白になった。
気付くと、窓の外一面に山吹色が広がっていた。私は慄(おのの)く。そこに友人の姿は無かった。
そういえば、友人の名前は何?友人の顔はどんな顔?思い出されるのは、足が透けた友人の姿ばかりだった。
私は異世界に来てしまったのだろうか。どうやったら元の世界に帰れるのだろうか。友人は、何者だったのだろうか。
上から降ってくる透明な水滴が、より一層私を不安にさせた。
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