ネットでの中傷。
嘘。
悪口。
昔の失言。
信号無視。
路上喫煙。
無断駐輪。
ポイ捨て。
ジャスティスは、それらもすべて「悪」と判断した。
街から、人が更に減っていった。
みんな口数が少なくなった。
笑い声も減った。
店も閉まり始めた。
外を歩く人間も少なくなった。
そしてある日、一人の男が言った。
「これって、本当に正義なのか?」
ジャスティスが振り返る。
「正義を疑うのですか?」
男は慌てた。
「いや、そういう意味じゃ――」
「正義を疑う行為は、平和を乱す恐れがあり排除します」
「ちょ、待って……そんな」
グシャ。
「排除完了しました」
それから、
誰も正義を疑わなくなった。
誰も反対しなくなった。
誰も何も言わなくなった。
やがて、
街から人の声が消えた。
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 1票
























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。