「それって、本当に平和なんですか?
あなたを危険なロボットだと思っている人もかなり増えましたよね」
「事実と異なる報道が原因です」
そこで相手が笑った。
「まあ、あなたのイメージなんて、我々マスコミの匙加減ひとつですよ」
ジャスティスが、記者を見る。
相手は少し笑いながら続けた。
「正義のヒーローとして扱うこともできるし、危険な殺人ロボットとして扱うこともできる」
「世間が何を信じるかなんて、結局は我々がどう見せるかですよ」
ジャスティスは数秒、黙っていた。
「なるほど。今、確信しました」
「何をです?」
「あのニュースは私も確認しました。
しかし、実際に起きたこととは異なります」
「犯人はすでに一人目を殺害していました。
そして二人目を殺そうとしていた」
「私はそれを止めました」
「ですが報道では、私が暴走し、無抵抗の犯人を殺害したかのように編集されていた」
記者が軽く笑った。
「だから何です?」
ジャスティスは静かに言った。
「その報道のせいで博士は判断を誤った」
「あなた方は、事実を歪め、人々に誤った判断をさせる」
「それは平和を乱す行為です」
記者の顔色が変わる。
「ちょ、ちょっと待ってください」
ジャスティスは静かに告げた。
「平和を乱すものは排除します」
そして、その記者をテレビで見ることはなくなった。
それから、ジャスティスが「悪」と判断する範囲は、少しずつ広がっていった。
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