それから数日間、
また映像を撮った画面写真が続いた。
廊下。
階段。
娘の部屋。
洗面所。
同じ場所が、時刻を変えて何度も記録されている。
その中に、
廊下の映像を撮った写真があった。
高い位置から玄関の方まで映るような画角だった。
午前1時06分。
玄関にある姿見の前に母親が立っている。
1時08分。
母親はまだ鏡の前。
背後に娘が現れた。
1時10分。
母親が振り返っている。
いや、振り返っていると言えるのだろうか。
体は鏡を向いたまま顔だけ180°後ろに向いている。
首から上が別の生き物のように。
娘は少し近づいている。
1時12分。
母親はその場に張り付けられたかのように微動だにしない。
娘は、まっすぐ立っている。
鏡の中の娘だけが、
首を大きく傾けていた。
1時14分。
首の傾きがさらに深くなっている。
肩にめり込むように。
次の写真。
映像の時刻は1時18分。
今度は玄関側から廊下を映している映像の写真になっていた。
母親の姿はそこにはなく、娘だけが首を傾けたまま嗤っている。
1時19分。
娘の顔がはっきりと映し出されている。
それはこれまでの写真とまるで違っていた。
口元だけが、不自然に吊り上がっている。
目からはドス黒い液体が流れ出ている。
そのドス黒い瞳の中に、
画面を見ている俺の顔が反射して思わず、目を背けた。
写真はそこで途切れた。
2018年11月3日、午前1時19分。
それ以降、この家族の写真は1枚もなかった。
スマホを置いた。
























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