外はもう暗くなっていた。
知らない一家だ。
昔手放したスマホがどこへ渡ったのかも、本当にこの家族が使っていたのかも分からない。
写真から想像しただけだ。
死んだ証拠だってない。
全部消そう。
写真を選択していく。
あの家族の最初の写真で手が止まった。
海で撮られた、4人の写真。
2014年7月。
父親。
母親。
娘。
息子。
全員が笑っている。
何もおかしくない。
その後ろ。
遠く離れた波打ち際に、
白い服の女の子が立っている。
小さく。
遠く。
誰にも気づかれない場所に。
あの一家が気づく前から、ずっといたのだ。
前のページ
6/6
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 1票
























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。