——十七番回線を確認した?
はい。
ラックには三十三・六Kと五十六K対応のモデムが混在していました。接続中の回線はランプで分かります。
十七番の接続ランプが点灯していました。
受信を示すランプも、ときどき点滅していました。一定の間隔ではなく、誰かがページを読み込んでいるような点滅の仕方でした。
——そこで接続を切った?
その前に配線を確認しました。
十七番は、設備を入れ替えるため使用を停止していた回線でした。電話線はモデムから抜かれ、先端をまとめてラックの横へ留めてありました。
物理的に、外部から着信できない状態です。
——それでも接続中だった。
管理画面の表示だけが残ることはあります。
サーバー側で切断処理に失敗すると、実際には切れていても接続中に見える。いわゆる幽霊セッションです。
珍しいことではありません。
——受信ランプが点滅していたことは?
機器の不具合でしょう。
古い設備でしたから、ランプの状態だけでは判断できません。
私は管理画面から強制的に切断しました。表示は消え、モデムのランプも消灯しました。
ところが二十秒ほどして、十七番からネゴシエーション音が聞こえました。
——電話線は抜かれたまま?
確認しました。
短い音でした。接続試験用にスピーカーを有効にしていたモデムなので、音が出ること自体はおかしくありません。
でも、電話線がないのに通信相手を探す音が鳴る理由はない。
音が止まると、管理画面に十七番が戻っていました。
IDはtest17です。接続開始時刻も、その時刻に更新されていました。
——どのような対処をしたのでしょう。
IDを無効にして、パスワードも変更しました。それから接続サーバーを再起動した。
再起動後、表示は消えました。
その時点では、複数の不具合が重なったのだろうと思っていました。
——それで終わらなかった?
Webサーバーのアクセスログを確認したんです。



























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