接続表示だけなら、誤作動で説明できます。でも、本当に通信が発生していた場合は、別のサーバーに記録が残ります。
test17に割り当てられていたIPアドレスから、うちのホームページへアクセスした記録がありました。
——何を見ていたのでしょう。
私の個人ページです。
当時は社員も練習を兼ねて、自分のホームページを会社のサーバーに置いていました。
私のページには日記と、趣味で撮影した鉄道写真、CGIで作った掲示板がありました。トップページの下にはアクセスカウンターと、青い鳥が羽ばたくGIF画像を置いていました。
今見ると、典型的な当時の個人サイトですね。
——通常の閲覧と違う点は?
ログを見ると、トップページから日記、写真、掲示板という順番で、人がリンクをクリックするように移動していました。
アクセスカウンターも一つ増えていました。
ただ、CGI掲示板には何も書き込まれていません。
そのあと、存在しないファイルへのアクセスが始まりました。
——存在しないファイル?
サーバーにないページを要求すると、404エラーとして記録が残ります。
最初は意味のない文字列でした。
そのうち、音声ファイルらしい名前が混ざるようになりました。
当時は回線が遅かった。五十六Kといっても、実際にはそこまで速度は出ません。個人ホームページに大きな音声ファイルを置けば、読み込みに何分もかかります。
私も音声を公開したことはありません。
——ファイル名を覚えていますか。
全部ではありません。
ログを紙に印刷して残しましたが、そのときは故障解析の資料として保管しただけです。
意味のある記録だとは思っていませんでした。
——その後、十七番回線は?
翌朝、モデムごとラックから取り外しました。
それでも昼過ぎまでは、管理画面に十七番が出たり消えたりしていたそうです。
機器が存在しないのに、回線番号だけが表示される。
それについては、データベースの破損という説明になりました。
数か月後、アクセスポイントの設備全体を新しいものへ交換しています。それ以降、同じ現象は起きていません。
——接続は、どのように終了したのでしょう。
最後の記録は午前四時十二分です。
























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