> 「誰かが会話に入っています。」
スマホのカメラが勝手に起動する。
映っていたのは僕ら3人。
……のはずだった。
画面には4人いた。
一番後ろ。
知らない女子生徒が立っていた。
古い制服。
真っ白な顔。
口だけが笑っている。
振り返る勇気はなかった。
—
AIから最後のメッセージ。
> 「振り返らず、階段まで走ってください。」
僕らは全力で走った。
途中で友達が叫ぶ。
「後ろに誰かいる!」
その一言で、もう一人が振り返った。
悲鳴。
それだけだった。
—
気づくと僕だけが校門の前に倒れていた。
時計を見る。
午後5時56分。
たった1分しか経っていない。
先生も警察も、
「最初から一人で帰ろうとしていた。」
と言う。
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