録音を再生。
今度は
何もない。
—
解析員だけが
その夜から夢を見る。
—
## 第九章 村
廃村。
七夜目伝承発祥。
誰も住んでいない。
神社だけある。
賽銭箱の裏。
墨文字。
「数えなかった者だけ帰る。」
—
宮司の日記。
昭和十二年。
「今年も七夜目が来た。」
「今年は四人。」
「返事をした。」
「もう顔を忘れた。」
—
最後のページ。
何も書いていない。
と思った。
光を当てる。
薄く。
「もう私も思い出せない。」
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