深夜2時17分。
大学生の春香は、祖母が亡くなったあと、古い家の片付けをしていた。
押し入れの奥から、黒い布で包まれたノートを見つける。
表紙には何も書かれていない。
開くと、最初のページに赤い字でこうあった。
> 「最後まで読まないこと」
もちろん春香は笑った。
子供だましだと思った。
ページをめくる。
そこには人の名前が並んでいた。
何百人分も。
名前の横には日付が書かれている。
不思議なのは、その日付が全員の死亡日だったことだ。
新聞記事の切り抜きまで貼ってある。
事故死。
病死。
自殺。
全て一致していた。
最後のページ近くになると、日付は未来になっていた。
まだ死んでいない人たちの名前だ。
春香は気味が悪くなり、閉じようとした。
そのとき、自分の名前を見つけた。
**「春香」**
その横の日付は三日後。
時刻まで書かれている。
**2時17分。**
ちょうど今と同じ時刻だった。
背筋が冷えた。
冗談だろうと思った。
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