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呪い・祟り

プルプル布顚🍮さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

一膳の箸から始まる怪談
長編 2026/06/22 12:22 400view

一膳の箸から始まる怪談

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この話はフィクションです。本編に登場する名前や土地名は仮名です。そして、実在する建物・土地とは一切関連がありません。

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プロローグ

投稿者:安里田(あさとだ)さん(仮名)

 神奈川県へ旅行し、見つけたガレージセールで安くなっていた箸を買った時の話です。その日の夜、夕食を食べようとした時でした。
 二本の箸の内片方だけが、触ってもいないのに勝手に転がり落ちたのです。その時は、風か何かで落ちたのだと思っていました。けれどそれから、毎日夕飯の時だけ箸が転がり落ちるようになりました。時間を見ると、毎回午後七時二三分。何だか不気味だなと感じながらも、害は無かった為特に気にしていませんでした。
 とある日。その日もまた箸が転がり落ちるだろうと思い、床に落ちないように予(あらかじ)めテーブルの側面に手を当てていました。そして七時二三分になった所でやっぱり箸は転がりました。そして箸が私の手に乗った瞬間。
 箸の先端に直径二cmくらいの白い球体のようなものがついている事に気付きました。何だろうとよく見て、それが何か判った瞬間、私は箸を放り投げてしまいました。何故ならその白い球体は、「眼球」だったからです。丁度黒目の中心に箸が刺さっていたのを、今でもはっきりと覚えています。
 私は箸を放り投げた後、一旦深呼吸をしてから落ちた箸を探しました。けれども、どれだけ探してもあの箸は見つからなかったのです。あまり遠くには投げていない筈(はず)なのに、どこにも見当たらなく、そしてテーブルの上に残っている筈のもう片方の箸も何故(なぜ)か消えていたのです。

 あの箸は、一体何だったのでしょうか?今も謎に包まれています。

第一章 とある箸の話

 「…っていう似た話がこの中の四割くらいを占めてるんすよ」
心霊番組「凸撃!心霊事件の真相」のSTF(スタッフ)・見代塚(みよづか)が、大量に集まった手紙を読みながら言う。この手紙は番組で「食事に纏わる怖い話を募集する」と言った所、集まった物だ。
「だから何だ?」
「これ、題材にしましょうよ」
「インパクト少なくないか?」
「角見D(かどみディレクター)、それなんすけど…」
聞くとどうやら見代塚は、この話をどこかで聞いた気がするから調査したい、との事だった。
「箸の怖い話ってあんま聞かないじゃないっすか。奇抜で面白いと思うんすよ」

「それならいいんだが…」
 こうしてこの「箸」に纏(まつ)わる話について調査する事になった。調査するにあたって最初にするのは場所の特定である。
「ちょっとこれ、見てください。」
するともう一人のSTF・綿岸が手紙を数枚見せてきた。
「この手紙の体験、全部神奈川県石里市に関わりがあるみたいです。」
見ると、その手紙の体験は石里市内の建物、または石里市で買った箸という二つに別れていた。
「じゃ、神奈川県石里市について調べるか」
「はい」
「あの、ちょっと待ってください。」
見代塚は一枚の手紙を見せて言う。
「もっとこれ、絞れるっすよ」

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