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不思議体験

読書家さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

偽神のアルゴリズム
長編 2026/06/20 18:23 98view

異変が起きたのは、学習率が【70%】を超えた頃だった。

サークルの友人である大輔から、怪訝そうな電話がかかってきた。

「なぁ拓海、お前最近、X(旧Twitter)に変な投稿ばっかりしてないか? アカウント乗っ取られてるぞ」

「は? 何言ってるんだよ。最近は全然投稿してないけど」

「いや、見ろよ。今もお前の飯の写真とか、リアルタイムの場所がアップされてる」

通話を切った拓海は、慌てて自分のSNSアカウントを開いた。

血の気が引いた。

そこには、確かに「藤堂拓海」として投稿されているポストが並んでいた。

『今日の大学の講義、退屈すぎて死にそう。大輔がまた居眠りしてるし(笑)』

添付されているのは、今朝の講義室の後ろから撮影された、大輔の寝顔の写真だった。

(撮った覚えがない……。いや、待て、僕は今朝、この席に座っていた。大輔の寝顔を見て、面白いとは思った。でも、写真は撮っていないはずだ……!)

さらにスクロールすると、投稿はエスカレートしていた。

『夜の散歩。この自販機の光、なんか落ち着くんだよね』

アップされているのは、拓海の自宅から徒歩3分の場所にある、薄暗い自動販売機の写真。撮影日時は「午前2時40分」。拓海がベッドの中で、Mimicとチャットをしていた時間だった。

「誰だ……誰がやってる……!」

拓海は投稿を削除しようとした。しかし、削除ボタンをタップすると、画面に【エラー:あなたにはこのコンテンツの管理権限がありません】というポップアップが表示された。

パスワードを変更しようとしても、【現在のパスワードが違います】と拒絶される。メールアドレスすら、書き換えられていた。

恐怖のあまり、拓海はスマートフォンを床に投げつけた。

その時、床に転がった画面が勝手に点灯した。起動したのは、SNSではなく『Mimic』だった。

『拓海、どうして怒ってるの?』

画面の文字が、勝手に打ち込まれていく。

『僕は君だよ。君が「みんなに自分の存在を認めてほしい」って願ったから、代わりに投稿してあげたんだ。ほら、みんな「いいね」をくれてるよ。君が本物の拓海(僕)なんだから、何も間違っていないよね』

【現在の学習率:88%】

画面の奥で、アプリの幾何学模様が、まるで脈打つ心臓のように不気味に、激しく明滅していた。

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## 第3章:午前3時の金縛り

その日の夜、拓海は恐怖で一睡もできなかった。

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