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呪い・祟り

読書家さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

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短編 2026/06/16 06:39 201view

コンビニの中の映像だ。

誰かが背後から撮影している。

だが振り返っても誰もいない。

映像の中では、春香のすぐ後ろに黒い人影が立っている。

現実には見えない。

映像にしか映らない。

客たちも同じものを見ていた。

誰も声を出せない。

2時17分。

映像の黒い影が、ゆっくり春香の耳元に顔を寄せた。

そして囁いた。

> 「やっと見つけた」

その瞬間、店の照明が落ちた。

ほんの一秒。

再点灯したとき。

春香はいなくなっていた。

防犯カメラにも映っていない。

失踪として処理された。

警察も原因は分からなかった。

――ここまではよくある怪談だ。

本当に怖いのは、その後だった。

祖母の家を解体した業者が、床下から大量のノートを見つけた。

全部同じ黒い表紙。

中身も同じ。

ただし、一冊だけ違う。

最後のページに書かれていた名前が。

その名前は春香ではなかった。

そのノートには、これを読んでいる人の名前が書かれていたという。

そして日付の欄だけは、読むたびに変わる。

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