> 「気づいて」
> 「気づいて」
> 「気づいて」
優斗は震えながらスマホを見た。
録音レベルメーターは最大まで振り切れている。
つまり、
その声はスマホのすぐそば。
いや、
スマホより近い。
優斗はゆっくり視線を下げた。
自分の胸元。
抱きしめている布団。
その中から、
小さな声が聞こえた。
> 「やっと見つけた」
翌朝。
優斗は行方不明になった。
部屋は内側から鍵がかかっていた。
争った跡もない。
ただ一つだけ残されていた。
スマホの最後の録音。
警察は内容を公表していない。
だが、その録音を聞いた担当刑事は翌日辞職した。
理由は不明。
録音時間はわずか12秒。
最初の10秒は沈黙。
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