少年は銃のおもちゃが好きだった。
駄菓子屋で買った巻き玉火薬をセットし、音を鳴らして遊ぶおもちゃの拳銃を持って、公園で遊ぶのが日課だった。
小学校高学年になると、今度は「SS3」というエアガンに憧れた。
現在のようなBB弾ではなく、てるてる坊主のような形をしたツヅミ弾を発射するものだ。
値段が高く、少年には買えなかった。
友人が得意げに持ち歩いているのを見るたび、羨ましくて仕方がなかった。
中学生になる頃には、モデルガンが流行していた。
一分の一スケールで実銃そっくりに作られたプラスチック製の銃である。
発火も発射もできないが、内部構造まで実銃同様に再現されていた。
値段も手頃だったため、少年はいくつか購入し、自室に飾って楽しんでいた。
やがて「作るモデルガン」という商品が発売された。
弾に火薬を詰めて発火させることができる本格的なもので、リボルバーから自動拳銃まで種類も豊富だった。
自動拳銃はブローバックまで再現されている。
少年は夢中になった。
試し撃ちは、いつも川に架かる橋の下で行った。
発射音が反響し、実際以上に大きく聞こえるからだ。
ある日、友人が言った。
「橋の中に入って撃ってみようぜ」
橋の下部には点検用の空間があり、小さな点検口から入ることができた。
中は照明もなく真っ暗だった。
懐中電灯の明かりだけを頼りに進む。
そして灯りを消し、暗闇の中で発砲する。
銃口から一瞬だけ飛び散る火花。
耳を打つ轟音。
何重にも重なる残響。
少年たちは興奮した。
その頃から少年は、本物の銃を撃ってみたいと思うようになった。
だが、日本で本物の銃を手に入れることなど不可能だった。
そこで少年は考えた。
爆竹をほぐして火薬を集め、鉄パイプに詰める。























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