輝美「わ〜!空気が新鮮だ〜!」
私「あのさぁ…」
輝美「何?」
私「旅行じゃないよ?」
そうだった、と輝美は思い出した様に呟いた。暫く歩いているとバス停が見えてきた。バス停には藤間さんが先に着いていた。私達は藤間さんにバレない様に隠れた。十分程待つとバスが来て、藤間さんは乗って行った。ただ、このまま私達も乗ると藤間さんに見つかってしまう。
輝美「これ被って」
輝美は予めそうなると判っていた様で帽子を二つ持ってきていた。その帽子を被り、私達はバスに乗り込んだ。藤間さんは相変わらず前の方の席、私達は後ろの席に座った。
私「これで終点まで乗るよ」
輝美「うん。もうちょっと寝るわ…」
輝美はまた寝てしまった為、私は窓の外を眺めていた。藤間さんも同様、外を眺めている。
「次は〜終点〜…」
気付くともう終点に着いていた。
私「終点着くよ。起きて」
輝美「ん…校長先生の妖精…(?)」
私「また変な夢見てる…ほら起きて」
バスから降りて、藤間さんの後を数十m離れて追う。
私「…ねぇ、『校長先生の妖精』って何?」
輝美「待って何それw」
私「輝美、さっきまた寝ぼけて変な事言ってたよ」
輝美「エッ!?私が言ってたの!?」
私「大きい声出すと藤間さんに見つかるよ…」
藤間さんは五分程道を歩くと、林の中に入って行った。林の中は薄暗く、どこか気味が悪い。極限音を立てない様にして尾行する。すると、あの少女が閉じ込められたと思われる小屋が現れた。その小屋は、外から見ても判るぐらい朽ち果てていた。
藤間「…凄いボロボロだな」
藤間さんはぼそっと独り言を言った。
輝美「そうですね…中入れそうですか?」
藤間「まぁ頑張れば入れ…うおぉ!?」
ただの独り言に返事があった為か藤間さんは驚いて後ずさった。
輝美「どうしました?」
藤間「『どうしました?』じゃなくて、何でここにいるんだよ…それに西野さんも」
輝美「そりゃあ…珍しい生贄の儀式だし映像とか撮ろうと思って」


























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