これは僕がまだ小学生の時の話です。
内気であまり友達が多くない僕でしたが、そんな僕と仲が良く毎日のように遊んでいたのがルカくんという子でした。
ルカくんの家は敬虔なクリスチャンの家庭で、お家は大きな十字架が目立つ教会でした。
彼自身は、特別に信仰心が強いというわけでもなく、僕らはお互いに普通の友達としてゲームをしたりして過ごしていました。
ある日、いつものように学校に登校するとルカくんは欠席でした。先生は体調が悪いためと言っていましたが、前日も夕方まで元気に遊んでいたのになと不思議に思いました。
それから数日が経ってもルカくんが登校してくることはありませんでした。
休み時間、クラスの男子グループの話が聞こえてきました。
「ルカくんの話知ってる?
風邪じゃなくて誘拐されたんだって!」
そんな訳ない、僕は学校が終わるとランドセルを背負ったままルカくんの家に向かいました。
教会の前にはパトカーが停まっていました。
あの話は本当だったんだ、、
僕は泣きながら家に帰り、両親に全て打ち明けました。すると、両親は真剣な顔で僕を見つめ話をしてくれました。
ルカくんの誘拐は本当だということ。
電話で犯人から身代金を要求されたルカくんの両親はそれを拒否したこと。
なぜお金を払わないのか、ルカくんがどうなってもいいのかと思考の幼い僕は食ってかかりましたが、心の底では覚悟をしていました。
もうルカくんとは会えないんだと。
























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